ゴルフスイングの撮り方
スマホは「手元の高さ」、
後方と正面の正しい位置
この記事のまとめ
- スマホはアドレスしたときの手元の高さに置き、クラブが画面から切れないところまで離れて撮ります。
- 後方から撮るなら、右打ちは画面の左にプレイヤー、右にボールが収まる位置から。正面は体の真正面、目標と直角の線上から。
- スイングを比べるには、毎回同じ位置・高さ・向きで撮ることがいちばん大事です。
結論:「手元の高さ」から「離れて」「いつも同じ位置で」
プロコーチの内藤雄士さんは、スイングを動画で撮るときの必須項目として次の4つを挙げています。
- 離れて撮る
- いつも同じ位置で撮る
- 手元の高さで撮る
- クラブが画面から切れないように撮る
| 後方から撮る | 正面から撮る | |
|---|---|---|
| 位置 | 目標の反対側。画面の左にプレイヤー、右にボールが収まる位置 | 体の真正面で、目標の方向と直角になる線上 |
| 高さ | アドレスしたときの手元の高さ | アドレスしたときの手元の高さ |
| 距離 | クラブヘッドが画面から切れないところまで下がる | 頭からクラブヘッドまで収まるところまで下がる |
| 見えるもの | スイングプレーン(クラブの通り道) | 体の向き、頭の位置、ボールの位置 |
後方から撮る(ダウン・ザ・ライン)
後方からの映像は、クラブがどの軌道で上がって下りてくるか(スイングプレーン)を見るのに向いています。
位置:右打ちなら、左にプレイヤー、右にボール
目標の反対側(飛球線の後方)から、目標の方向に向けて撮ります。右打ちなら、画面の左側にプレイヤー、右側にボールが収まるように置きます(左打ちなら左右が逆)。
目安は、手元(グリップとシャフトの境い目)と目標を結んだ線を、後ろに延ばした線の上です。手元がスイングの円の中心になるので、ここから撮るとゆがみが少なくなります。スマホをボール側に寄せすぎると、プレイヤーが画面の端で小さく映るので、プレイヤーとボールの両方が無理なく収まる位置を探してください。
高さ:アドレスしたときの手元の高さ
手元より低い位置から撮ると、スイングプレーンがゆがんで見えます。高すぎても低すぎても、実際とは違う軌道に見えてしまいます。地面に置いて撮るのではなく、三脚やスタンドで手元の高さに合わせましょう。
距離:クラブ全体が収まるまで下がる
近すぎると、トップやフィニッシュでクラブヘッドが画面から切れます。十分に下がって、スイングの最初から最後までクラブ全体が収まるようにします。
位置合わせのコツ:つま先の少し前に、目標と平行にクラブやアライメントスティックを1本置いて目印にします。スマホはその目印から毎回同じだけ離した場所に置くと、撮る位置がそろいます。
正面から撮る
正面からの映像は、体の向き・頭の位置・ボールの位置のズレを見るのに向いています。
- 位置:体の真正面で、目標の方向(ターゲットライン)と直角になる線の上です。斜めから撮ると、体の向きやボール位置が正しく見えません。
- 高さ:後方と同じく、アドレスしたときの手元の高さです。
- 距離:頭からクラブヘッドまで、スイング全体が収まるところまで下がります。
いちばん大事なのは「毎回同じ条件」
スイングの変化は、前の動画と比べて初めて分かります。ところが撮る位置や高さが毎回違うと、スイングが変わったのか、カメラが変わったのか区別できません。
- スマホの高さを決めたら、三脚やスタンドの目盛りを覚えておく
- 練習場なら、打席マットの角などを目印に、スマホを置く位置を決めておく
- 縦持ちか横持ちかも毎回そろえる
- 明るい場所で、背景がシンプルなところを選び、全身が映る距離をとる
スローで撮る(iPhoneの設定)
スイングは一瞬なので、スローモーションで撮ると細かい動きが見やすくなります。iPhoneの「スロー」モードは、背面カメラでは標準で1080 HD・240fpsで撮影します。120fpsに変えたいときは「設定」>「カメラ」>「スローモーション撮影」で選べます。機種によっては4K・120fpsも選べます。
Androidは機種によって設定の場所と選べるフレームレートが違います。カメラアプリの「スローモーション」モードを探してください。
練習場で撮るときの注意
- 撮影についてのルールは練習場ごとに違うことがあります。気になるときは施設に確認してください。
- 隣の打席の人が映り込まない向きにします。
- スマホを置く場所は、自分や周りの人のクラブが当たらない位置にします。
撮った動画を、どう比べるか
撮った動画は、上手な人のスイングや、調子がよかったときの自分と並べてみると、ズレが見えてきます。ただ、2本の動画を見比べるのは、スマホの画面では意外と大変です。
ゴルフスイング解析アプリSwingDiffは、撮影したスイングを端末内で解析し、骨格を自動で検出します。アドレス・トップ・インパクト・フォロースルーの4つの場面を自動で切り出し、「お手本」や「過去の自分」と骨格を2色で重ねて比べられます。動画はサーバーに送信されず、アカウント登録もいりません。
SwingDiffで解析しやすいのは、後方から縦持ちで、右打ちなら画面の左にプレイヤー、右にボールが入る撮り方です(この記事の後方の撮り方と同じ)。120fps・240fpsのスロー動画もそのまま読み込めます。